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2008年01月21日

不要物質を排泄する胆汁の生成

脂肪肝の前に・・・

肝臓のはたらきの3つ目は、「胆汁の生成」です。

胆汁とは、十二指腸で脂質や脂溶性ビタミンの吸収を助ける消化液です。
肝臓でつくられる胆汁は、黄色をしています。しかし、胆のうで濃縮されると緑色に近くなります。

胆汁の成分は、水分のほか、胆汁の黄色の色素であるビリルビン、胆汁酸、コレステロール、レシチン、中性脂肪などです。

この中で脂肪の吸収を助ける重要なはたらきをするのが胆汁酸です。胆汁酸は、肝臓でコレステロールからつくられ、脂肪を乳化し、分解されやすくします。そして、分解された脂肪は脂肪酸などになって、小腸から吸収されるのです。そのとき、胆汁酸も吸収され、また肝臓に戻ってきて胆汁となります。これを「腸肝循環」といいます。

胆汁の中のコレステロールも胆汁酸によって乳化され、コレステロールが蓄積するのを防いでいます。また、コレステロールを含む胆汁酸のほとんどは便として排泄されるので、肝臓が正しく機能していれば、血液中のコレステロール濃度も適正に調節されているということなのです。

しかし、肝臓に何らかの障害が起こり、正しく機能していないと・・・

・脂肪の消化吸収が悪くなり、下痢をしやすくなります。

・脂溶性ビタミン(A・C・D・E・Kなど)が欠乏し、様々な症状
が出やすくなります


・コレステロールが蓄積して、胆石ができやすくなります

他にも、胆汁の成分でもあるビリルビンは、赤血球のヘモグロビンが壊れてできた老廃物、かつ有害物質なのですが、水に溶けにくいため、体外へ排泄されません。
そのビリルビンを水に溶けるように作り変えて、胆汁に排出するのが肝臓なのです。
そこでまた、肝臓機能が低下していると、胆汁が体外に排泄されず血管へとあふれていくので、(黄色の色素のビリルビンのために)黄疸があらわれます。

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posted by kero at 14:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 肝臓のはたらき

2008年01月20日

毒物を分解する解毒

脂肪肝の前に・・・

肝臓のはたらきには、「解毒作用」もあります。

この解毒作用、簡単にいえば、
飲み過ぎて二日酔いになっても、時間が経てば治りますよね。それは、肝臓が働いてくれているおかげなのです。

私たち人間の身体に、消化、吸収されるのは身体に役立つ栄養ばかりではなく、有害な物質もたくさんあります。
これらの物質がすべて吸収されてしまっては、人間は生きてはいけません。

そこで、肝臓が体内に入った有害物質を無害にして、水に溶けるものに作り変え、尿や胆汁へ排出させるのです。

有害物質の代表は、なんといってもアルコールです。
お酒を飲むと、なぜ酔っ払ってしまうのでしょうか?

肝臓に運ばれたアルコールは肝細胞に取り込まれ、脱水酵素によってアセトアルデヒドという、とても毒性の高い物質に変えられます。


(肝臓はそれを分解してくれてるんじゃないの?)

確かに、肝臓はちゃんと働いています。
しかし、一度にすべてのアルコールが分解されるのではなく、分解し切れなかったアルコールやアセトアルデヒドは、血液中に排出され、また体内を巡って肝臓に戻ってきます。

このようなことが何度も繰り返し行われるので、お酒を飲めば飲むほど、アルコールの分解に時間がかかってしまうのです。


(お酒に弱い人と強い人がいるのはなぜ?)

お酒が弱い人は、アルコールを分解する酵素の働きが弱いだけ、お酒が強い人はその酵素の働きが活性化しているというだけです。肝臓そのものに違いはありません。


(お酒に強くなりたい)

こう思ってる方たくさんいると思います。
すぐ顔が真っ赤になってしまっていやだ、付き合いが悪いと思われたくない。

でも、ちょっと待ってください!

お酒に弱い、強いは「体質」なのです。
ちなみに日本人は50:50だそう。
多少訓練すれば強くなることもあるかもしれませんが、お酒に弱い(分解酵素の働きが弱い)人がアルコールをとりすぎると、肝臓に大きな負担がかかり、肝硬変や肝臓がんにかかるリスクが高くなります。
決して無理は禁物です。

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posted by kero at 08:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 肝臓のはたらき

2008年01月18日

食べものをエネルギーに変える代謝

脂肪肝の前に・・・

肝臓の3つのはたらきのうち、「代謝」についてみてみましょう。

「食べものをエネルギーに変える代謝」

人間が生きていくために必要な、「三大栄養素」が言えますか?

「たんぱく質」

「糖質」

「脂質」

この3つです。


「たんぱく質を合成」

たんぱく質は、身体のエネルギーの源となるほか、筋肉、骨、血液、皮膚、毛髪、臓器など、身体の大部分を構成している大切な栄養素です。
また、免疫力を強くしたり、体力をつけ、栄養を維持するためにもたんぱく質が必要不可欠です。

たんぱく質は、20種類以上のアミノ酸が結合してできています。

私たちが、肉や魚を食べて摂取したたんぱく質は、まず小腸でアミノ酸に分解されます。そして門脈から肝臓に運ばれ、肝臓は、それらのアミノ酸を組み替えて、身体に必要なたんぱく質に合成していくのです。すべてのアミノ酸がたんぱく質に合成されるわけではなく、不必要なアミノ酸は分解されて尿素となり、尿として排泄されます。

「糖質を蓄える」

糖質は、人間のエネルギー源として最も大切なものです。
食事によって摂取された糖質は、まず胃や腸でブドウ糖に分解され、吸収されて肝臓に運ばれます。

運ばれたブドウ糖の一部は、肝細胞のエネルギーとして利用されますが、残りはグリコーゲンとなって肝臓に蓄えられます。

肝臓には、血液中の糖の量(血糖値)が一定に保たれるように、グリコーゲンをブドウ糖に分解してエネルギー補給をする働きがあります。
このグリコーゲンが肝臓に過剰に蓄えられると脂肪肝になるのです。

「脂質を分解」

食事によって摂取された脂質は、まず胃や腸で脂肪酸に分解されてリンパ管を通って肝臓に運ばれます。

肝臓ではこれをコレステロールや中性脂肪などに合成し、血液に放出されてエネルギー源として消費されたり、脂肪組織(皮下脂肪など)へ蓄えられるのです。
糖質と同じように、脂質も多くなりすぎると、肝細胞に蓄積され脂肪肝になってしまいます。

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posted by kero at 16:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 肝臓のはたらき